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商品名：数学的発見の論理ー証明と論駁ー
著者名：I.ラカトシュ
編者名：J.ウォラル、E.ザハール
訳者名：佐々木力
出版社：共立出版株式会社
発行年月日：昭和55年4月1日
版・刷：初版第1刷発行

【目次】
編者序文
謝辞
著者序説
第1章
　1. 問題と推測
　2. 証明
　3. 局所的であるが大局的でない反例による証明批判
　4. 大局的反例による推測批判
　　a. 推測の拒否，降伏の方法
　　b. 例の拒否，モンスター排除法
　　c. 例外排除法による推測の改良，断片的排除，戦略的退却もしくは安全のために大事をとること
　　d. モンスター調整法
　　e. 補題組み込み法による推測の改良，証明から生成される定理対素朴な推測
　5. 大局的であるが局所的でない反例による証明分析の批判，厳密性の問題
　　a. 証明擁護のためのモンスター排除
　　b. 隠れた補題
　　c. 証明と論駁の方法
　　d. 証明対証明分析，定理の概念と証明分析における厳密性の概念の相対化
　6. 局所的であるが大局的でない反例による証明批判への帰還，内容の問題
　　a. より深い証明によって内容を増すこと
　　b. 最終証明および対応する必要十分条件に向かって
　　c. 異なる証明は異なる定理を生むこと
　7. 内容の問題再訪
　　a. 素朴な推測の素朴さ
　　b. 証明と論駁の方法の基礎としての帰納法
　　c. 演繹的推量対素朴な推量
　　d. 演繹的推量による内容の増加
　　e. 論理的反例発見的反例
　8. 概念形成
　　a. 概念拡張による論駁，モンスター排除および誤謬と論駁の概念の再評価
　　b. 証明から生成される概念対素朴な概念，理論的分類対素朴な分類
　　c. 論理的論駁と発見的論駁再訪
　　d. 理論的概念拡張対素朴な概念拡張，連続的成長対批判的成長
　　e. 内容の増加の限界，理論的論駁対素朴な論駁
　9. 批判はいかにして数学的真理を論理的真理に転化するか
　　a. 無制限の概念拡張は意味と真理を破壊する
　　b. 和らげられた概念拡張が数学的真理を論理的真理に転化する可能性
第2章
編者序説
　1. ベクトル代数の「完全に知られた」用語への推測の翻訳，翻訳の問題
　2. 推測の別証明
　3. 証明の最終性についての疑念，翻訳手続きおよび定義への本質主義的アプローチ対唯名論的アプローチ
付論 1
　証明と論駁の方法のもう1つのケース・スタディ
　1. コーシーによる 「連続性原理」の擁護
　2. ザイデルの証明および一様収束という証明生成概念
　3. アーベルの例外排除法
　4. 証明分析法の発見への障害
付論 2
　演繹主義的アプローチ対発見的アプローチ
　1. 演繹主義的アプローチ
　2. 発見的アプローチ，証明から生成される概念
　　a. 一様収束
　　b. 有界変動
　　c. カラテオドリによる可測集合の定義
参考文献
訳者あとがき
人名索引
事項索引

【著者略歴】
・ラカトシュ・イムレ（Lakatos Imre）(1922年11月9日 - 1974年2月2日）
ハンガリーの数理哲学、科学哲学者。数学の可謬性と、数学の発展の前公理的段階における「証明と論駁の方法論」についての論文で知られる。彼の科学の研究計画における概念である「リサーチプログラム」の概念を紹介したことでも有名。

【訳者略歴】
・佐々木力(ささきちから)(1947年3月7日 - 2020年12月4日)
宮城県に生まれる。1969年、東北大学理学部数学科卒業。同大学大学院理学研究科博士課程（数学専攻）を経て、1976-80年、プリンストン大学に留学。Ph.D（歴史学）。1980年から東京大学教養学部講師、助教授を経て、91年から2010年まで教授。定年退職後、2012年から北京の中国科学院大学人文学院教授。専門は数学史を中心とする科学史・科学哲学。


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